未弐の夢事典へ

【睡眠と夢*】…眠っている時に眼球が動く現象(急速眼球運動=REM)が1953年に発見され、1957年にはその《レム睡眠》が夢見と密接な関係があると証明された。睡眠の第一段階である、うとうとする状態から眠りへの移行期には、(およそ10分)シータ派と呼ばれる脳波が見られ、私達はこの時にも不特定のイメージや思考を経験する。次に、深い睡眠(夢を見ない)後、眠り始めてからおよそ90分位たった頃に現れる、最初のレム段階までを一つの周期とすると、私達は一晩に3~4回以上の睡眠周期と、4~5回のレム睡眠を経験している。最初のレム睡眠は10分間程だが、次第にレム睡眠時間は長くなり、目覚める直前の最後のレム睡眠は40分間位になる。もし私達が一晩で8時間眠ったとすると、レム睡眠の時間は全体で約2時間。レム睡眠の特徴は、眠っていて簡単には目覚めない状態でありながら、覚醒時と同じように脳が活発に活動していること。身体は眠っているのに脳が働いていることから、レム睡眠は《逆説睡眠》或いは《活動性睡眠》とも呼ばれる。クリストファー・エヴァンスは、「《夢》は私達が生き残るために必要なプログラムをまず実践すると同時に最新のものにする手段であり、夢の中で起こるプログラムの再編がなければ、私達の行動は成熟していく過程の一定段階に留まらざるをえないであろう」と述べている。つまり、レム睡眠中に見る《夢》で、私達は人生のリハーサルを行ったり、シミュレーションによる学習が可能だ、ということなのだ。 →【夢を見る理由*】【リラックス睡眠法*】 *摘要に戻る




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