未弐の夢事典へ

【夢を見る理由*】【睡眠と夢*】にもある様に、夢を見ている間(レム睡眠中)に脳は活発に働いているので、現実での思考の続きを夢で行ったり、夢の中で人生のリハーサルやシミュレーション学習することが出来る。それは現実に直面しつつ自身で何かを考えること以上に、夢の中では客観性が与えられたり、宇宙の集合的無意識からのメッセージを授かったり、高次の自分からの知恵を得られるということ。つまり何か重要な問題を抱えている時は、その様な夢の中での再考や《自由な思考》がとても重要になるので、人は夢を見るのだと言えるだろう。また夢には代償夢というものがあって、現実の足りない面を夢で補うことが出来る。「性犯罪者は性的な夢を殆ど見ない」という統計があることから考えても、人は《願望や欲望の補充》をしてくれるこの様な夢を見るからこそ心のバランスを保つ事が出来て生きて行けるのだといっても過言ではない。猫の睡眠中の脳波を計測し、眠るだけ眠らせてレム睡眠に入った(夢を見始めた)ところで猫を起こすという実験を繰り返すと、二十日間位で猫は死んでしまうというデータもある。動物は眠るだけではなく夢を見ることが必要不可欠なのだということがこの実験で分かる。猫にも自由な思考活動や代償夢も必要なのかもしれないが、さらに重要だと思われるのは、《生命活動のリズム》。動物を含め人間は一日中、緊張・弛緩のリズムを繰り返していて、目覚めているときも体や頭脳の活発な働きと、一時的な休止というリズムを保っている。そのリズムは睡眠中にも断続的に夢を見ることによって引き継がれている。健康な人ほど、この生命活動のリズムを規則正しく繰り返されるので、逆にどんなリズムを持った夢を見るかによって、あなたの生命のリズムが順調に保たれているかどうかが分かり、肉体上、精神上の健康状態を知ることが出来る。 *摘要に戻る




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