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 コードの仕組み by Tatai (2014/07/14)





コードの仕組み



1.コードネーム(体系)
  X[m][+or-][n][+or-][n]・・・
  X:コードの根音(主音)
  m:マイナーコードであることを示す、mがない場合はメジャーコードであることを示す。
  (なお、オーギュメント/ディミニッシュの場合は、aug、dimとなる)
  +:次のnの音を半音高くして加える。+の代わりに#を使うこともある。
  (なお、+7の場合には、maj7、またはM7を使うことが多く、メジャー7という)
  -:次のnの音を半音低くして加える。-の代わりにbを使うこともある。
  n:根音からn度の音程の音を加える

2.音の高さ(ピッチ)
  ハ長調のラの音をA、シの音をB、ドの音をC、レの音をD、
  ミの音をE、ファの音をF、ソの音をGという。
  半音上の場合は#をつける。ドの半音上はC#、ソの半音上は
  G#という。
  半音下の場合はbをつける。ラの半音下はAb、ミの半音下はEbという。
  ソの半音上のG#とラの半音下のAbは、表記法は異なるが同じ音の高さ
  である。

3.音程
  二つの音の高さの隔たりを音程という。同じ音は1度、
  ドとレは2度、ドとミは3度、ドとファは4度、ドとソは5度、
  ドとラは6度、ドとシは7度、ドと1オクターブ上のドは
  8度という。
  1度は同じ音でありユニゾンともいう。2度以上には、少し短い
  音程と少し長い音程とが存在する。
  2度は、二つの音の間に半音が1つのとき短2度、半音が2つのとき長2度という。
  3度は、半音が3つのとき短3度、半音が4つのとき長3度という。

  4度は半音が5つのとき完全4度、半音が6つのとき増4度という。
  5度は、半音が6つのとき減5度、半音が7つのとき完全5度という。
  6度は、半音が8つのとき短6度、半音が9つのとき長6度という。
  7度は、半音が10個のとき短7度、半音が11個のとき長7度という。
  8度は、半音が12個あり、完全8度またはオクターブという。

4.三和音
  3つの音を同時に鳴らした和音の中で、3度音程を組み合わせた、根音、第3音、第5音
  の三つの音からなる和音のことを三和音という。短3度と長3度の組み合わせにより下記
  の4つの三和音が出来る。
  a.ドに長3度のミとその短3度のソを加える。
    これ(ドミソ)をメジャーコード(長三和音)という。
  b.ラに短3度のドとその長3度のミを加える。
    これ(ラドミ)をマイナーコード(短三和音)という。
  c.ドに長3度のミとその長3度のソ#を加える。
    これ(ドミソ#)をオーグメント(増三和音)という。
  d.ドに短3度のミbとその短3度のソbを加える。
    これ(ドミbソb)をディミニッシュ(減三和音)という。
  コードの基本形は以上の4種類で、a.のドミソをC、b.のラドミをAm、c.のドミソ#をCaug、
   d.のドミbソbをCdimと表記する。



5.三和音に4つ目の音を付加する
  根音にn度の音を追加したコードには下記のものがある(根音をCとする)。
  C7=C(ドミソ)のコードにシbを加え、(ドミソシb)とする(セブンスコード)。
  C6=C(ドミソ)のコードにラを加え、(ドミソラ)とする(シックスコード)。



  Cmaj7=C(ドミソ)のコードにシを加え、(ドミソシ)とする。
  CM7と書いてもよい(メジャーセブン)。
  Cadd9=C(ドミソ)のコードに1オクターブ上のレを加え、(ドミソレ)とする(アッドナイン)。
   テンションコードのC9との違いは、7thの音が入るか否か。



  マイナーも同じように、
  Am7=Am(ラドミ)のコードにソを加え、(ラドミソ)とする(マイナーセブン)。
  Am6=Am(ラドミ)のコードにファ#を加え、(ラドミファ#)とする(マイナーシックス)。
  Ammaj7=Am(ラドミ)のコードにソ#を加え、(ラドミソ#)とする。
  AmM7と書いてもよい(マイナーメジャーセブン)。



6.三和音の一つの音を半音変える
  Csus4=C(ドミソ)の中のミの音の代わりにファの音にし、(ドファソ)とする(サスフォー)。
   C7sus4=C7(ドミソシb)の中のミの音の代わりにファの音にし、(ドファソシb)とする。
  C7+5=C7(ドミソシb)のコードの中の5度の音を半音上げて、(ドミソ#シb)とする
  (セブンプラスファイブ)。
  Am7-5=Am7(ラドミソ)のコードの中の5度の音ミを半音下げて、
  (ラドミbソ)とする(マイナーセブンマイナスファイブ)。



7.テンションコード
  7thコードにさらに音を加えていく。
  9thコードは、7thコードに根音から9度離れた音を加える。
  C9=C7(ドミソシb)に上のレの音を加え、(ドミソシbレ)とする。
  9番目の音を半音下げたレb、半音上げたレ#を加えると、フラットナイン(ドミソシbレb)、
  シャープナイン(ドミソシbレ#)というコードになる。



  ※シャープナインは、メジャーコードの上にマイナーコードとなるミbを加えたコードで
  独特の響きがある。

  11thコードは、7thコードに根音から11番目の音を加えるが、長11度/短11度の
  2種ある。
  C#11=C7(ドミソシb)に1オクターブ上のファ#を加え、シャープイレブン
  (ドミソシbファ#)とする。
  Cb11=C7(ドミソシb)に1オクターブ上のファを加え、フラットイレブン(ドミソシbファ)
  とする。



  13thコードは、7thコードに根音から13番目の音を加える。
  C13=C7(ドミソシb)に上のラの音を加え、サーティン(ドミソシbラ)とする。



  ※イレブンとサーティンは、一般の楽曲ではあまり使われないが、ジャズの世界ではよく
  使われる。
  この2つのコードがジャズという世界を感じさせるポイントになっている。

  メジャーセブンに9番目の音を加えると、メジャーナイン(ドミソシレ)となる。



  マイナーでは、
  Am9=Am7(ラドミソ)にシの音を加え、(ラドミソシ)とする。
  Am11=Am7(ラドミソ)に1オクターブ上のレを加え、(ラドミソレ)とする。



8.分数コード(オンコード)
  ベースの音を分母に置き、分子にコード名を置き組み合わせたコード。
  キーがCの曲で、G7の代わりによく使われるのがDm7/Gというコードで、ベースは
  Gの音、上のコードはDm7というコードとなる。



9.省略と重複
  三和音には、省略が可能な音と、重複が可能な音がある。
  第3音は、その音の上げ下げによりメジャーコード、マイナーコードが出来るために、
  絶対に省略していけない音となる。
  最も省略が許されるのは第5音、根音は次に省略が許される。
  三和音に付加したコードの場合は、付加した音を鳴らしたいためでありその音の省略は
  第3音と同様に出来ない。
  三和音の重複については、第3音はメジャーコード、マイナーコードを決める音であり
  強調度が強いため、重複はしない。第5音は最も重複が許される。
  次に根音も重複が許される音である。
  すなわち、省略と重複は真逆の関係にある。
  コーラスでは、自分のパートの音がコード上でどの音であるかを確認してバランス等を
  調整することが重要である。 (2014/06/19 Tatai wrote)




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